町政報告 令和8年7月(みさきタウンテレビ)

国勢調査・人口減少について

5月中旬、令和7年国勢調査の速報値が発表されました。美咲町の人口は11,629人で、前回国勢調査から1,424人、10.9%の減少で、県内では減少率の高い方から6番目でした。令和2年国勢調査では減少率が9.6%と県内ワーストでしたが、今回ワースト5位(ファイブ)から脱出することができました。しかし、喜んでいられる状況ではありません。

出生数の低下が長く続く日本は、世界に類を見ない人口減少社会に突入しています。今回の国勢調査の速報値では岡山県の人口もわずか5年で7万9,000人減少し、減少率は過去最高の4.2%と人口減少の加速が一段と鮮明になっています。ある新聞には「急速に『縮む社会』の衝撃的な現実を浮かびあがらせた」と書かれていました。

令和2年に策定した第3次美咲町振興計画では、人口減少を真しに受けとめ、「賢く収縮するまちづくり」を掲げました。そして「まちのあり方を人のあり方に合わせる」、いわゆるダウンサイジングに全国に先駆けて取り組みました。

「収縮」という言葉にはマイナスのイメージがありますが、「賢く収縮するまちづくり」の取組は、「収縮する社会」、日本中がやがて迎える「8がけ社会」に対応した先進事例として注目を集め、全国知事会での主要テーマにもなります。

これまでに、北は北海道から南は宮崎県まで400件を越える議会や行政などの視察団を受け入れており、2月には黄川田仁志地域未来戦略担当大臣が来られ、先日は2人で1時間オンラインで会談しました。政府の目玉として近く発表される「地域未来戦略」にも公共施設の再編・集約が盛り込まれると聞いています。

人口減に適合したまちづくり、これが「守り」だとすれば「攻め」の姿勢も必要です。そのためには未来を担う若者に「選んでもらう、住んでもらう」ことにも注力しなければなりません。

令和7年の町の人口動態では、転入と転出の差、社会増減はマイナス17人と大差はありませんが、死亡者から出生数を引いた自然増減はマイナス203人。ここ数年その差は縮まってきているとはいえ、如何ともしがたい状況です。

第4次町振興計画では、子どもの出生数の激減を重く受け止め、若者に選ばれるまちづくりを新たな理念として加えました。計画ではこどもの出生数50人を目指して取り組むこととしていますが、令和8年の出生数は30人を切るとの予測もあり、非常に厳しい状況にあります。住民、企業、議会、行政がそれぞれ「自分ごと」としてとらえ、総力を挙げて取り組む必要があります。

「『未来からありがとう』といわれるまちづくり」に官民連携して取り組んでまいりましょう。

8がけ社会の先進事例について

町は持続可能なまちづくりを目指して「賢く収縮するまちづくり」(スマートシュリンク)に取り組んでいます。2040年ごろを想定した「8がけ社会」に向けた先進事例として、多くの自治体や議会、著名な大学関係者をはじめ、マスコミ関係者らが視察に訪れています。

その中で、国の農政に関する審議会などに深くかかわっておられる明治大学の小田切徳美教授が3月から4回にわたって、地域の実情を取材され、「美咲町の10年先が楽しみだ」と言われました。

私自身、住民から「この地域の10年先はどうなるんだろう」という不安を聞くことが多かったので、誇らしく思うとともに、考えさせられるものがありました。

このように各地域、町全体が10年先が楽しみだと思えるよう、そのために今何をしていけばいいのかという、未来志向で共創していきたいとの意を強くしました。

また、NHKの「クローズアップ現代」でも美咲町の住民主体のまちづくりが取り上げられる予定です。

小規模多機能自治について

次に、小規模多機能自治についてです。

少子高齢化の中、行政だけでは住民の生活を維持していくことが困難な時代を迎えており、地域と行政の共創は欠かせません。地域にその役割を期待しているのが小規模多機能自治です。

現在、6つの協議会が小規模多機能自治に認定され、4協議会が住民アンケートを終えています。13の協議会が全て認定組織となるよう、伴走型の支援をこれからも進めてまいります。

本町の小規模多機能自治の取組は、小学生までを対象とする住民全員アンケートを作成し、回収・集計・分析をし、地域みらい計画を作成するまでの全過程を住民自ら行っていることや、自治会任せにせず、青壮年世代のまちづくり団体が立ち上がっていることなどが、先進的事例として評価され、全国から視察に訪れたり講演依頼が舞い込んでいます。昨年は国の要請で、私が全国市町村長サミットの場で事例発表し、今月下旬には、全国町村会主催のシンポジウムの場でも紹介しました。

地域の幸福度を上げるため、人口が減っても人の交わりである人交が増えるよう、地域の自主的・自発的取組を促すための環境整備として、垪和地区のコミュニティセンターを増築し、大垪和地区や飯岡地区に施設を統廃合して、新たにコミュニティセンターを整備しました。

5月17日には飯岡地区の住民自らがオープニングセレモニーを開催したところであり、大垪和地区も7月に実施されます。小規模多機能自治の活動拠点として、有効に活用していただくことを願っています。

みさき共創ミーティングについて

次に、町政懇談会「みさき共創ミーティング」についてです。

「みさき新時代」に向け、町の羅針盤である第4次美咲町振興計画や、第3次美咲町行財政改革大綱、第4次美咲町教育振興基本計画を策定しました。今後、こうした計画に基づき町が取り組むべき方向性や施策を住民の皆さまと共有するとともに、まちづくりに対する皆さまの声をお聞きするため、「みさき共創ミーティング」を開催します。

13地区のまちづくり協議会を開催単位とし、行政側からの一方的な報告や説明をする場ではなく、双方向で未来に向けた意見交換をする場としたいと考えています。

詳細は検討中ですが、参加者については、一家族一人ではなく興味のある方なら世代や男女を問わず、どなたでも参加いただけるようなミーティングにしたいと考えており、多くの方と意見交換できるのを楽しみにしています。

「みさき新時代」に向けて地域と行政がしっかりと連携してまちづくりを共創しましょう。

こども・子育て支援について

次に、こども・子育て支援についてです。

売上の一部が町の「こども笑顔基金」に寄附される「みさキッズ応援自動販売機」は、現在、町内5か所の公共施設に設置されています。

令和7年度のみさキッズ応援自動販売機の寄付額は約35万円(349,805円)で、昨年度に比べ大幅に増加しており、子育て支援へのすそ野が広がってきています。ご協力いただきました皆様ありがとうございました。

「みさキッズ応援自動販売機」以外にも、ゴミの減量化を目的に役場本庁舎西側に設置した古紙回収ステーション「ePOST」では古紙の投入量に応じ「こども笑顔基金」に寄付される仕組みになっており、合併20周年記念ウエアでも売り上の一部をご寄付いただきました。

皆様からいただいた寄附金は子育て支援に有効に活用をさせていただきます。

子ども達への支援は、「みさキッズ応援自動販売機」の利用や、「ePOST」への古紙持ち込みなど気軽に行うことができます。

「みさキッズの未来に翼を」―。どうか皆さん、子ども達への支援にご協力をお願いします。

無痛分娩費用助成等

次に、出産環境の整備についてです。

出産時の痛みに対する不安の軽減、産後の早期回復とその他の心身の負担軽減など、安心して出産できる環境を整えるため、令和8年度から無痛分娩に要する費用に対して助成しています。

対象者は無痛分娩を実施した日に町内に住所を有し、引き続き定住する意思がある方で、1回の出産につき20万円を上限として支給します。

次に、妊婦に対する交通費宿泊費助成事業についてです。自宅から遠方の分娩可能な医療機関または周産期医療センターで受診及び出産する必要がある妊産婦が、適切な医療が受けられ、安心・安全な妊娠・出産につながるとともに、心身及び経済的な負担の軽減を図るため、令和8年度から健康診査や出産に係る交通費及び宿泊費に要する費用を助成しています。

対象者は、自宅から医療機関までの移動に要する時間が、妊婦健康診査の場合は60分以上、分娩の場合は30分以上かかる方で、移動に要した交通費の8割を助成します。

分娩は医療機関の近くで宿泊が必要な場合で宿泊費の実費から2千円を差し引いた額を助成します。

次に、不妊・不育症治療費助成事業についてです。不妊症または不育症で子どもを持つことが困難な夫婦に対し、安心して治療が受けられることができるよう、これまで保険適用外の治療費がかかる自己負担額に対して助成していましたが、令和8年度から対象を拡充し、保険適用の治療費にかかる自己負担額に対しても助成の対象とします。

対象者は、夫婦のいずれか一方が申請日に町内に1年以上継続して住所を有している方で、1年度当たり30万円を上限として助成します。

今後とも、子どもを望む方が希望を持って治療に向き合い、妊産婦の方が妊娠期を安心して過ごし、母子ともに健やかな生活を送ることができるよう、母子保健施策の充実に努めます。一人でも多くのお子さんが誕生することを願っています。

湖スカイコーポ用途変更及び子育て世帯等への重点入居施策実施

西川にあります町営住宅「湖スカイコーポ」は、建築後30年が経過し、公営住宅法に基づく厳しい入居基準により年々入居者が減少するなど、現在は空き状態となっています。

一方で、旭学園は義務教育学校の特色を生かした教育環境や英語特区の取組、みさキッズあさひの整備による放課後の居場所づくりなど、旭学園に対する関心が高まっています。また、小規模特認校に指定し、校区外からも通学できるよう体制を整備しました。減少の一途をたどっていた旭学園も本年度は3人児童生徒が増えました。旭地域に中間管理住宅やお試し暮らし住宅を整備しましたが、入居できる公営住宅が不足している状況です。

こうした状況に対応するため、町営住宅の「湖スカイコーポ」を「町有住宅」に用途変更し、特例枠を設けて義務教育課程の子どもを持つ世帯や若年夫婦世帯を重点的に受け入れることにしており、すでに2家族から問い合わせがありました。

地域の子育て世帯の方が安心して住める環境を提供し、少子化対策や地域活性化、さらに教育環境の維持につなげてまいります。

学校教育について

次に、学校教育についてです。

新年度を迎え、小学校には81人の新1年生が入学しました。中学、義務教育学校には84人が入学・進級し、教職員とともに、どの学校も落ち着いた学校生活を送っています。また、中学3年生、義務教育学校9年生はすでに修学旅行を終え、進学と向き合う重要な時期にさしかかっています。

4月23日には全国学力・学習調査(小学6年生、中学3年、義務教育学校9年生が実施され、夏には結果が公表される予定で、着実な学力の定着を期待しています。

第4次教育振興基本計画について

次に、第4次教育振興基本計画についてです。

生涯学習、生涯スポーツ、保育・学校教育の各分野を一体的にまとめ、施策を統合的・体系的に推進する第4次教育振興基本計画が4月からスタートしています。

全中学校区(中央、旭、柵原)で、保育園段階からの「15年一貫教育」に取り組み、郷土愛を育む探究学習や自分で決め、周りから共感され、自分のよさを実感する生徒指導など特色ある取組を実践しています。

中央地域では子どもの健全な育成を促し、自分の考えが言える学習・生活環境による発達支持的生徒指導、旭地域では地域の活性化を支える郷土学習やコミュニケーション能力の向上も育む英語教育、柵原地域では幼児教育からつながる小学校教育や地域に貢献する探究学習などに取り組んでいます。

教育を通じて子どもたちだけでなく地域の皆様も持続的な幸福感が得られる“ウェルビーイング”の実現に取り組んでまいります。

あさひ卓球大会について

第7回「あさひ・みやすみ卓球大会」が6月7日に開催されました。ゲストに岡山県を拠点に活動されている三菱自動車水島卓球チームをお迎えし、町内外から下は5歳のお子さんから上は80歳代の高齢の方まで、約130人が参加され大いに盛り上がりました。

実業団選手の迫力あるプレーや華麗な技を間近に見られ、子どもたちにとってもいい経験になったことと思います。

大会は、旭学園の開校を機に始まりました。子どもたちのため、学校のため何ができるか住民主体で考え実施される「学校を核にしたまちづくり」のひとつであり、回を追うごとに益々盛り上がってきています。

子どもたちの笑顔のために、ひいてはそれが町民全体の元気のために、こうした住民主体の取組が全町に広がってほしいと願っています。

官民連携について

次に、官民連携についてです。

令和7年度は、子育て支援や防災、環境分野など、民間企業や団体の方々と様々な連携プロジェクトを進めてきました。子育て支援では「子ども第三の居場所・みさキッズあさひ」に係る協定、民間事業者のご協力により設置した古紙リサイクルの「ePOST」や「みさキッズ応援自動販売機」は、「こども笑顔基金」への寄付につながるものとなっています。防災の分野では、町内バス会社や建設事業者などと災害時における連携協定を締結しました。

今年度は、先月、ハイアールジャパンセールス株式会社と包括連携協定を締結し、同社が展開するプロジェクトに県内で唯一参加しました。町内の保育園や児童館に環境面での向上が期待される掃除機、さらには小中学校や学園に通学時に使用するネッククーラーなどの冷感製品を保管するための冷凍庫を提供していただきました。

旭電業株式会社からは、ラジコンハイブリッド草刈り機を寄贈していただきました。

美咲町のまちづくりに賛同し応援していただける企業が増えているのはありがたいことです。今後も「官民共創」の視点を大切にしながら、町民の皆さまを始め、関係企業や団体と力を合わせ、住みよいまちづくりに努めてまいります。

ふるさと納税について

次に、ふるさと納税についてです。

令和7年度のふるさと納税による寄付額は、約1億6千万円(159,138,000円)という過去最高額を記録し、全国の皆さまから温かいご支援をいただきました。美咲町のような小さな自治体にとって貴重な財源を得ることができ、町の魅力をさらに発信していく支えとなっております。寄附の指定先は13地区それぞれが選べるようになっています。町民の皆様におかれましても、引き続き町外のご友人やご親戚へ本町の魅力をご紹介いただき、応援の輪を広げていただけると幸いです。

企業版ふるさと納税についても令和7年度は多くの企業にご協力いただき、誠にありがとうございました。

最近の寄付は金銭のみならず、物品による寄付の事例が増えています。年末には電気自動車をご寄付いただき、5月末にはラジコン草刈機のご寄付がありました。

今後も企業版ふるさと納税につながるよう、町の取組のPRに努めてまいります。

岡山広告賞受賞について

次に、岡山広告賞受賞についてです。

新庁舎建設に合わせて整備した屋外広告塔(デジタルサイネージ)が、この度、テレビ局や広告代理店などからなる岡山広告協会主催の岡山広告賞のうち、岡山県屋外広告コンクール部門で最高の賞である県知事賞を受賞しました。この賞は、独創性や創造性に優れた広告作品等に贈られるものです。亀の頭がのぞく独創的なデザインの屋外広告塔と新庁舎との調和はもちろんのこと、国道53号線沿いという立地環境による宣伝(広告)効果の高さも、今回の受賞により評価をいただいたものと考えています。

これからも、この屋外広告塔を有効に活用して町民の皆様に情報をお届けするとともに、美咲町をしっかりとPRしてまいります。

美咲町指定ごみ袋について

次に、指定ごみ袋についてです。

ホルムズ海峡問題の影響により、原油由来の「ナフサ」が不足しており、多くの製品に影響が出ています。町の指定ごみ袋も例外ではなく、今年度の可燃物用ごみ袋は、需要の多い45リットル・30リットルサイズの製造を優先し、原材料の有効活用と製造・管理コストの最適化を図りながら対応することとしています。印刷も青文字から黒文字に変更するとともに、20リットルサイズの製造を原料不足により当分の間休止し、現在の在庫がなくなり次第販売を停止いたします。現時点では20リットルサイズ以外の袋については在庫を十分確保しておりますので、買い置きなどの過剰な購入をする必要はありません。

ホルムズ海峡問題の影響は今後も続く可能性があるため、町では状況を注視して必要な対応を行ってまいります。町民の皆様には今後も広報紙などで情報提供してまいりますので、状況をご理解の上、ご協力をお願い申し上げます。

物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付事業

次に、物価高騰対応重点支援交付金について

です。

まず、「美咲町生活応援事業」については、町民生活を支援し地域の消費喚起を図ることを目的として、町民一人10,000円分の久米郡商工会商品券「かけはし」を配布しています。使用状況は現在6割ほどで、使用期限は8月31日までとなっていますので、ご注意ください。

その他、令和8年度の物価高騰支援策として、

稲作農業機械導入等支援事業や商工業継続支援補助金などを創設していますので、該当の方はご検討ください。

詳しくは、美咲町広報紙4月号又は美咲町ホームページをご覧いただくか、担当課へお問い合わせください。

熱中症警戒アラート

次に、熱中症警戒アラートについてです。

本年度も4月22日から10月21日まで、熱中症警戒アラートの運用が始まりました。

熱中症警戒アラートは、気温や湿度などから算出される暑さ指数が高くなり、熱中症の危険性が高くなると予想される場合に、熱中症の危険性に対する「気づき」を促すことを目的として、気象庁と環境省が共同で発表する情報です。

6月の梅雨の時期は、湿度が高く、熱中症が起きやすくなります。特に蒸し暑い日は、熱中症警戒アラートの発令がなくても、エアコン等により涼しい環境で過ごし、こまめな休憩や水分補給・塩分補給をお願いします。

また、高齢者、乳幼児等の方は熱中症にかかりやすいので特に注意し、周囲の方も声をかけるなど、気をつけましょう。

本町では、熱中症警戒アラートの運用期間中、暑さをしのぐ場所として、本庁舎及び旭・柵原総合支所、町内図書館、生涯学習センターをクーリングシェルター(暑い時の避難所)に指定し、開庁時間は開放しています。

暑いと感じた時は、お気軽にご利用ください。

旭川ダム再生事業に伴う旭地域の活性化

次に、旭川ダム再生事業に伴う旭地域の活性化についてです。

旭川ダム再生事業について、国は令和8年度からこれまでの調査段階から建設段階へ移行したことにより、新たに岡山河川事務所内に「開発工務課」を設置し体制の強化を図っており、町も職員を1人派遣したところです。

町では、旭地域の活性化と旭川ダム事業の円滑な推進を図るため、私を本部長とする「旭川ダム再生事業に伴う旭地域活性化推進本部」を役場内に立ち上げ、第1回本部会議を5月26日に開催しました。今後は、地元の皆様と検討委員会を設けるなど、地域と一体となり旭地域の未来像を描くとともに、活性化に向け国への要望や協議を重ねてまいります。

後期高齢者医療保険料の改定

後期高齢者医療保険料の改定についてです。近年の医療費増大に加え、政府が進める「子ども・子育て支援金制度」の導入、さらに医療従事者の処遇改善を目的とした診療報酬の改定といった複数の要因が重なり、県後期高齢者医療広域連合は、令和8年度から2年間、保険料率の改定を決定し、県内すべての後期高齢者の方の保険料が増加する見込みとなりました。被保険者の皆様には7月中旬に保険料などお知らせを発送する予定でございます。

町としても、物価高騰が続く中での負担増は、町民の皆様へ与える影響が大きいものと認識しています。しかし、制度の持続可能性を確保するため、県後期高齢者医療広域連合としてもやむを得ぬ判断とのことで、急激な負担の変化を和らげる軽減措置もとられていますので、ご理解とご協力をいただければと思います。

今後も、県内の高齢者の皆様が安心して医療が受けられる体制と、次世代を全世代で育む支援の重要性について、周知に努めてまいります。

免許返納者支援タクシー券の電子化について

町は、高齢者の皆さんが運転免許証を自主的に返納された後も、安心して外出できる環境を整えるため、これまで毎年度6,000円分の紙のタクシー券を交付し、日常生活に必要な移動を支援してきました。

今年1月からは、マイナンバーカードを活用した黄福タクシーのデジタル利用者証の運用を開始し、町民の皆さんの利便性向上に努めています。

このたび、その仕組みを活用し、6月1日から、運転免許証を自主返納された方へのタクシー券についても、電子チケットによる運用を開始しました。

電子チケットでは、毎年度の自動更新が可能となるため、これまでのように更新手続きのため窓口へお越しいただく必要がなくなり、利用者の皆さんの負担軽減につながるものと考えています。

また、タクシー乗車時やスマートフォンなどで残額を確認できるようになるなど、より分かりやすく、便利な仕組みとなります。

従来どおり紙のタクシー券の利用を希望される方につきましては、引き続き紙の券もご利用していただけるようにしており、利用される方の状況に応じて選択できる制度としています。

町としましては、免許を返納された後も、買い物や通院、地域での活動など、日々の暮らしに必要な移動を支えることは、高齢者の皆さんが住み慣れた地域で安心して暮らし続けるために大切な取組であると考えています。

今後も、デジタル技術を活用しながら、利用者お一人おひとりに寄り添った、利便性の高い行政サービスの提供に努めてまいります。

行財政改革

本年度から第3次美咲町行財政改革大綱がスタートします。

第2次行財政改革大綱で取り組んできた「賢く収縮する」という理念を引き継ぎながら、筋肉質な財政構造の構築、柔軟に変更できる行政組織の構築、そして住民と行政との共創(ともにつくる)の推進を改革の3本柱に、「『未来からありがとう』といわれる まちづくり」を目指すこととしています。

行革大綱の取組を推進するため、引き続き山陽学園大学地域マネジメント学部の多田憲一郎教授を座長とし、町民や専門分野の有識者でつくる行財政改革審議会を今年度も設置して議論していただくことにしており、6月22日に第1回審議会を開催しました。

人口減少に加えて、今後避けては通れない上下水道や道路・橋の改修に加え、安定的なブロードバンドサービス維持するための光ファイバーの改修の問題など課題山積です。美咲の強みであるひとの力と地域の絆で行政資源を最大限に活用することで厳しい状況を乗り越え、「あのときの大人は何をやっていたんだ」と未来から言われることのないようしっかり取り組んでまいります。

ブドウの初出荷

今年もブドウの季節が始まり、6月17日には美咲町産ブドウの初出荷がありました。

昨年度、津山地域のブドウの販売額は約11億円で、そのうち約5億円が美咲町産で、津山地域では最も多くなっています。

ふるさと納税でも人気のブドウ。三越伊勢丹のふるさと納税のカタログに、各県1品ずつの返礼品が紹介されています。岡山県の返礼品は美咲町産シャインマスカットが選ばれました。品質の良さが高く評価された証です。生産者の皆様が良質のブドウを消費者に届けようと、平素からたゆまぬ努力を重ねてこられた結果であり、ブドウ農家の皆様に敬意を表するとともに、感謝申し上げます。

7月には東京市場でブドウのトップセールスを行うこととしておりますので、美咲町産ブドウの品質の良さをさらにしっかりとPRしてまいります。

令和8年度も美咲産のブドウが豊作で飛躍の年になることを期待しています。

防 災

今年も大雨や台風の季節となってまいりました。町といたしましても、全職員を挙げて対応し、皆さまの安全を守ってまいります。

さる5月28日には地域防災会議を開催し、出水期を前に、気象台、岡山県、警察、消防、自衛隊及び各種公共団体と情報共有を行ったところです。平時から連絡先を確認し、顔をつなぎ、いざというときに迷わないよう、いわゆる顔の見える関係性の構築を目的として、課題と対応方針を共有しました。

また、5月29日から新しい防災気象情報の運用が始まりました。注意報や警報にはレベルが付記され、線状降水帯の発生情報は「気象防災速報」として発表されるなど、避難や安全確保の際に的確な行動を判断しやすい情報体系となっています。町の避難情報を迅速に、告知放送、メール、ホームページ、SNSなどで分かりやすく発信します。

町は現在、地域の共助を推進するために小地域ケア会議の場で避難行動要支援者の登録・個別避難計画の作成を地域と協働して取り組んでいます。令和7年度は延べ115回小地域ケア会議などに出席し13人の個別避難計画の作成につなげることができました。このように、地域ごとに支援の輪が広がる中で、自助・共助・公助を一体的に進め、誰一人取り残さない体制づくりに全力で取り組んでまいります。

また、8月30日の防災週間の初日に、大垪和地域で集落が孤立したとの想定で、消防、警察、自衛隊など関係機関と合同で、災害対応訓練を実施します。訓練当日は、県警へり「わしゅう」、消防ヘリ「きび」や自衛隊の車両も参加予定となっています。

訓練終了後に中央公園野球場で展示イベントを予定していますので、ぜひご来場ください。

各種団体の業務改善

まちが掲げる「ひと 輝くまち みさき」の通り、町民生活を支えるための活動がとても活発になっています。介護予防の「通いの場」、生活困窮者や困りごとを支えていく「小地域ケア会議」、認知症予防や認知症の方のサロン「オレンジカフェ」、防災士ネットワークの活動―などです。町民自らまちづくりを自分ごととしてとらえて参加者も増えており、こうした町民パワーは誇るべきことです。

なかでも民生委員児童委員協議会は、「DX」「認知症」「地区割」など7つの部会をつくり、これからの時代にあった会のあり方を検討されています。全国的に民生児童委員のなり手不足が社会問題化する中で、全国に例のない試みで、7年度は13の業務改善につながりました。

愛育栄養委員協議会も負担軽減と業務効率化に向けた話し合いが始まりました。時代の変化に対応し、地域社会を支えていただいている組織団体が未来を創ろうとされています。これこそ、美咲の力だと感じています。

終わりに

梅雨も末期を迎え、大雨による被害が懸念される時期となりました。町民みなさまにおかれましては、大雨災害への備えを十分行っていただくとともに、気象情報等の収集に努め、気象警報が発表された場合は、素早い行動をお取りください。

昨年同様今年も全国的に暑さの厳しい夏になり、各地で「猛暑日」や一部地域では40℃以上となる「酷暑日」が発生する可能性が高いと予測されています。

気温が高い日は適度に冷房や扇風機を利用し、外出時にはこまめに水分補給するとともに、日陰を利用してこまめに休憩を取りましょう。また、町では危険な暑さから身を守り、どなたでも自由に休憩を取っていただく場所として、役場や公民館等の公共施設をクーリングシェルターとして指定しています。熱中症による健康被害を防ぐため、暑さをしのげる場所としてご利用ください。

どうか皆さん熱中症には十分注意し、暑い夏を乗り切り、元気にお過ごしいただくようお祈りしています。

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